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【ご挨拶】2019年を迎えて 2019/01/01 お知らせ

皆様におかれましてはお健やかに新春をお迎えのことと存じます。

 米中貿易摩擦をはじめ不透明感が増す国際情勢の中、日本産業界は劇的な構造変化に直面しています。各企業においては、働き方改革による生産性向上、新事業・新製品開発体制の構築、さらには企業の枠を越えた連携や協業によるイノベーションの創出が求められています。
 日本能率協会(JMA)では、「KAIKA(カイカ)経営」を提唱し、普及に努めています。KAIKAとは、「個人の成長」「組織の活性化」「組織の社会性」を同時に実現することで、変化に対応しイノベーションを起こす組織をつくり、企業の持続的な成長を実現するための経営の考え方です。人材育成、産業振興、審査・検証をはじめとするJMAの諸活動においても、KAIKAの考え方をベースに事業開発への取組みを進め、個人・組織・社会に対するいっそうの貢献をめざします。あわせて、KAIKA経営を日本産業界で広く実践していただくため、今年も引き続き、表彰制度「KAIKA Awards」を軸に、組織診断、優れた取組み事例の発信などを行ってまいります。
 また、昨年は、JMAが長年にわたり蓄積してきたマネジメントに関連するノウハウを、アジア地域で活かしていただく活動を強化してまいりました。ものづくり支援分野では、日本で30年以上にわたり行ってきた現場リーダー(第一線監督者)の交流・表彰イベントを、タイのバンコク、中国の上海で開催しました。産業振興分野では、タイの産官学組織と連携し、本年11月に、タイのバンコクで、展示会及びカンファレンス形式の複合型B to Bイベント「Maintenance & Resilience ASIA(メンテナンス&レジリエンス アジア)」を初開催する運びとなりました。
 こうした一つひとつの活動を通じ、日本産業界のさらなる発展に向けた支援を行ってまいりたいと存じます。
 今年一年が、皆様にとりまして良い年になることを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人日本能率協会 会長 中村 正己